RAKINES | ラキネス 23AW
"RAKINES"の"R"を冠し、"REGULAR"の意も含ませたレギュラーカラーシャツ。RAKINESを語る上で欠かせないアイデンティティを体現し、普遍的かつ王道を行く存在とも言えるアイテムです。
経糸に80/2・緯糸に100/2番手の高級超長綿を使用し、シャンブレー地の滑らかな質感が伝わるドレスタイプの生地でありながら、タテ・ヨコの番手差によりわずかに凹凸を生み出すことで立体感と膨らみを感じさせる素材感に。ヨコ糸には特殊加工の撚糸を使用し、洗濯を繰り返すうちに糸が膨らみ、風合いを増していく仕掛けを施しています。
この生地を製作するにあたり、まずデザイナーがターゲットとするカラーを設定し、その色構成を3色に分解。その3色の内、タテに2色、ヨコに1色を使用して再度一枚の生地として織り上げることで、単純な後染めでは決して出せない陰影や奥行きに富んだ表情を生み出しています。
最終仕上げの前に洗い加工で生地をほぐした後、再度生地に圧をかけながらシワを伸ばすという、非常に手の込んだ仕上げ工程を経ることで、さらに立体的な風合いが加わり、洗濯時の洗いざらしにできるシワも柔らかくなります。
今季は襟のデザインやや小ぶりにし、すっきりとした印象に。カーブを描いた美しいアームのライン、前立てのボタン間隔やボタンを開けた際の自然な開き具合など、その高い縫製技術と絶妙なシルエットバランスは、シャツにこだわり抜いた通をも唸らせる至極の逸品です。ぜひ袖を通してその良さを実感してみてください。
PRUSSIAN BLUE - 18世紀にベルリンで発見された青色の顔料。別名「紺青」。葛飾北斎の『富嶽三十六景』に用いられた色としても知られる。